ネット依存 チェックNet addiction check
ネット依存かどうかを自己チェックすることができます。ここでは、DSM-Ⅴ、IAT、K-スケールの3種類のスクリーニングテストを紹介します。
インターネットゲーム障害(DSM-Ⅴ)
12か月の間に 以下のうち5項目あるいはそれ以上が当てはまりますか?
- チェック項目
- はい
- いいえ
- 満足を得るために、ネットを使う時間を段々長くしていかねばならないと感じていますか?
- ネット使用を制限したり、時間を減らしたり、完全にやめようとしたが、うまくいかなかったことが度々ありましたか?
- ネット使用時間を短くしたり、完全にやめようとしたとき、落ち着かなかったリ、不機嫌や落ち込み、またはイライラなどを感じますか?
- 使い始めに意図したよりも、長い時間ネットを使用していますか?
- ネットのために大切な人間関係、学校のことや、部活動のことを台無しにしたり、危うくするようなことがありましたか?
- ネットへの熱中のしすぎを隠すために、家族、学校の先生やその他の人たちに嘘をついたことがありますか?
- 問題から逃げるために、または、絶望的な気持ち、罪悪感、不安、落ち込みなどといった嫌な気持ちから逃げるために、ネットを使いますか?
インターネット依存度テスト(Internet Addiction Test, IAT)
アメリカのKimberly Young博士によって開発された20項目の質問からなるテストです。原版は英語です。おそらく、世界で最もよく使われているテストと思われます。年齢に関係なく使用できるテストとされています。
この場合、利用する機器は、パソコン、携帯電話、スマートフォン、ゲーム機などオンラインで使用するすべてを含みます。
各質問の1~20について次の1から5の回答の中から、最もあてはまる番号を1つ選びクリックしてください。自分に関係のない質問であれば「全くない」を選んでください。最後に判定結果を表示します。
- 質問項目(20項目)
- 全く
ない
(1点) - まれに
ある
(2点) - ときどき
ある
(3点) - よく
ある
(4点) - いつも
ある
(5点)
- 1.気がつくと思っていたより、長い時間インターネットをしていることがありますか。
- 2.インターネットをする時間を増やすために、家庭での仕事や役割をおろそかにすることがありますか。
- 3.配偶者や友人と過ごすよりも、インターネットを選ぶことがありますか。
- 4.インターネットで新しい仲間を作ることがありますか。
- 5.インターネットをしている時間が長いと周りの人から文句を言われたことがありますか。
- 6.インターネットをしている時間が長くて、学校の成績や学業に支障をきたすことがありますか。
- 7.他にやらなければならないことがあっても、まず先に電子メールをチェックすることがありますか。
- 8.インターネットのために、仕事の能率や成果が下がったことがありますか。
- 9.人にインターネットで何をしているのか聞かれたとき防御的になったり、隠そうとしたことがどれくらいありますか。
- 10.日々の生活の心配事から心をそらすためにインターネットで心を静めることがありますか。
- 11.次にインターネットをするときのことを考えている自分に気がつくことがありますか。
- 12.インターネットの無い生活は、退屈でむなしく、つまらないものだろうと恐ろしく思うことがありますか。
- 13.インターネットをしている最中に誰かに邪魔をされると、いらいらしたり、怒ったり、大声を出したりすることがありますか。
- 14.睡眠時間をけずって、深夜までインターネットをすることがありますか。
- 15.インターネットをしていないときでもインターネットのことばかり考えていたり、インターネットをしているところを空想したりすることがありますか。
- 16.インターネットをしているとき「あと数分だけ」と言っている自分に気がつくことがありますか。
- 17.インターネットをする時間を減らそうとしても、できないことがありますか。
- 18.インターネットをしていた時間の長さを隠そうとすることがありますか。
- 19.誰かと外出するより、インターネットを選ぶことがありますか。
- 20.インターネットをしていないと憂うつになったり、いらいらしたりしても、再開すると嫌な気持ちが消えてしまうことがありますか。
- チェックした合計点数:得点が高いほど依存の度合いが強いことになります
-
合計0点
- 【20~39点】平均的なオンライン・ユーザーです。
- 【40~69点】インターネットによる問題があります。インターネットがあなたの生活に与えている影響について、よく考えてみてください。
- 【70~100点】インターネットがあなたの生活に重大な問題をもたらしています。
すぐに治療の必要があるでしょう。
注)オンライン=接続している状態 オフライン=接続していない状態
開発者:Kimberly Young博士からライセンスを得て翻訳・使用
翻訳者: 久里浜医療センターTIAR
バックトランスレ-ションによる妥当性確認: Michie Hesselbrock教授(米国コネチカット大学)
インターネット依存自己評価スケール(青少年用) K-スケール
以下の15の各質問について、最もあてはまる回答をクリックしてください。
スケールの下の「得点」ボタンをクリックすると、総得点と要因別得点が表示されます。依存レベルの判定の指示従いまして、自身の依存レベルの評価とその対策を確認ください。最後に判定結果を表示します
- 質問項目(15項目)
- 全くあてはまらない
- あてはまらない
- あてはまる
- 非常にあてはまる
- 1.インターネットの使用で、学校の成績や業務実績が落ちた。
- 2.インターネットをしている間は、よりいきいきしてくる。
- 3.インターネットができないと、どんなことが起きているのか気になってほかのことができない。
- 4.“やめなくては”と思いながら、いつもインターネットを続けてしまう。
- 5.インターネットをしているために疲れて授業や業務時間に寝る。
- 6.インターネットをしていて、計画したことがまともにできなかったことがある。
- 7.インターネットをすると気分がよくなり、すぐに興奮する。
- 8.インターネットをしているとき、思い通りにならないとイライラしてくる。
- 9.インターネットの使用時間をみずから調節することができる。
- 10.疲れるくらいインターネットをすることはない。
- 11.インターネットができないとそわそわと落ち着かなくなり焦ってくる。
- 12.一度インターネットを始めると、最初に心に決めたよりも長時間インターネットをしてしまう。
- 13.インターネットをしたとしても、計画したことはきちんとおこなう。
- 14.インターネットができなくても、不安ではない。
- 15.インターネットの使用を減らさなければならないといつも考えている。
採点方法
1) 全くあてはまらない: 1点、あてはまらない: 2点、あてはまる: 3点、非常にあてはまる: 4点
2) ただし、項目番号9番、10番、13番、14番は、次のように逆に採点する
全くあてはまらない: 4点、あてはまらない: 3点、あてはまる: 2点、非常にあてはまる: 1点
総得点合計0点
A要因(1、5、6、10、13番)合計0点
B要因(3、8、11、14番)合計0点
C要因(4、9、12、15番)合計0点
開発者:韓国情報化振興院(National Information Society Agency)より許可を得て翻訳・使用
翻訳者: 久里浜医療センターTIAR
バックトランスレーションによる妥当性確認: Sungwon Roh博士(ソウル国立病院精神保健研究部長)
依存レベルの判定と対策
- 1、高リスク使用者 判定結果:総得点が以下に該当するか、または、3つの要因別得点のすべてが以下に該当する場合
-
1) 中高生
総得点 → 44点以上
要因別得点 → A要因 15点以上、B要因 13点以上、C要因 14点以上2) 小学生
総得点 → 42点以上
要因別得点 → A要因 14点以上、B要因 13点以上、C要因 13点以上評価と対策:あなたはインターネット依存傾向が非常に高いです。専門医療機関などにご相談ください。
- 2、潜在的リスク使用者 判定結果: 総得点または要因別得点のいずれかが以下に該当する場合
-
1) 中高生
総得点 → 41点~43点
要因別得点 → A要因 14点以上、B要因 12点以上、C要因 12点以上2) 小学生
総得点 → 39点~41点以下
要因別得点 → A要因 13点以上、B要因 12点以上、C要因 12点以上評価と対策:インターネット依存に対する注意が必要です。インターネット依存におちいらないよう節度を持って使用してください。
- 3、一般使用者 判定結果: 総得点または要因別得点のいずれかが以下に該当する場合
-
1) 中高生
総得点 → 40点以下
要因別得点 → A要因 13点以下、B要因 11点以下、C要因11点以下2) 小学生
総得点 → 38点以下
要因別得点 → A要因 12点以下、B要因 11点以下、C要因 11点以下評価と対策:インターネットが健全に使用できているか普段から自己点検を続けてください。
当院は通院専門の病院ですので、勉強、仕事、家事など続けながら治療に取り組めます。
外科に心臓外科、脳外科と専門性があります。脳外科に行って心臓の話をすることもできますが、心臓の手術をする時には心臓外科がよいように思います。精神科は一般には良く知られていませんが、専門性もあります。依存症を本格的に治療する時には専門性のあるところが良いでしょう。学生の場合は学業がおろそかになることで、進学や就職への問題が出ることが考えられますし、主婦では子供の世話をせずネットにはまってしまう、社会人では朝までネットが止められず遅刻する、寝不足で仕事に集中できないという問題も出てきます。
当院では、医師との個別精神療法や、集団認知行動療法など各種教育プログラムを行っております。問題の背景には、躁鬱病や発達障害といった精神疾患がある場合や、実生活における人間関係上や経済上深刻な問題からの逃避で依存している場合もあります。
早期かつ軽症なうちに治療を開始すれば、それだけ早く回復します。
初診のみ予約制となるため平日の昼間の時間帯に受診していただくことになりますが、それ以降の通院は夜間帯の受診も可能ですので通学・通勤しながらの治療が可能です。外来診療のかかりやすさで早期発見・早期治療に努めたいと願っています。
<診療の守秘義務について>
患者様のプライバシーを守りながら医師による診療を受けることができます。精神科に保険証を使って受診すると会社に知られるのではと心配される方がいます。これは心配無用です。医療従事者には守秘義務があり、職務上知りえた情報を他に漏らしてはならないとされています。医療機関から会社に連絡を取ることはなく、医療機関は会社からの問い合わせに対して本人の承諾を得た上でないと回答しません。また、保険業務を行う社会保険事務所や健康保険組合の職員に対しても守秘義務が適応されます。警察に対しても本人の同意がない場合はお答えしていません。