窃盗癖(クレプトマニア)とは?About Kleptomania
窃盗癖(クレプトマニア)とは、物を盗みたいという衝動・欲求を制御できず、コントロールできなくなる病気です。盗った物は個人的な用途や金儲けのために必要とされないことが多く、捨ててしまったり、隠したり、常に貯めておいたり、人にあげたりすることがあります。
合併症として、過食症や買い物依存症が多く報告されています。
窃盗癖(クレプトマニア)かどうかの診断基準としては、次の5項目があります。(DSM-Ⅳ-TRより)
- 1. 個人的に用いるためでもなく、金銭的価値のためでもなく、物を盗もうとする衝動に抵抗できなくなることが繰り返される。
- 2. 窃盗におよぶ直前に緊張の高まりがある。
- 3. 窃盗を犯すときの快感、満足、解放感を感じる。
- 4. 盗みは怒りまたは報復を表現するためではなく、妄想または幻覚に反応したものでもない。
- 5. 盗みは、行為障害、躁病エピソード、または反社会性人格障害ではうまく説明されない。
窃盗癖(クレプトマニア)専門外来
当院は通院専門の病院ですので、家事、仕事を続けながら窃盗癖(クレプトマニア)の治療に取り組めます。
外科に心臓外科、脳外科と専門性があります。脳外科に行って心臓の話をすることもできますが、心臓の手術をする時には心臓外科がよいように思います。精神科は一般には良く知られていませんが、専門性もあります。依存症を本格的に治療する時には専門性のあるところが良いでしょう。早いうち軽いうちに治療を開始すれば、それだけ早く回復します。外来診療のかかりやすさで早期発見・早期治療に努めたいと願っています。
(※女性医師の診察をご希望される患者様は、その旨をお知らせください。)
当院では、現在医師との個別精神療法に加えて、集団精神療法(ミーティング)を行っております。
同じ病気の人が集まって話し合うので、気持ちが楽になる人が多いです。
<診療の守秘義務について>
患者様のプライバシーを守りながら医師による診療を受けることができます。精神科に保険証を使って受診すると会社に知られるのではと心配される方がいます。これは心配無用です。医療従事者には守秘義務があり、職務上知りえた情報を他に漏らしてはならないとされています。医療機関から会社に連絡を取ることはなく、医療機関は会社からの問い合わせに対して本人の承諾を得た上でないと回答しません。また、保険業務を行う社会保険事務所や健康保険組合の職員に対しても守秘義務が適応されます。警察に対しても本人の同意がない場合はお答えしていません。
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一般外来コース
週に1~2回または月に数回の定期通院で診察・投薬を受けます。
毎週火・水・木曜日の夕方19:00までに来院して頂ければ夜間診療を、土曜日にも診療を行っています。 -
窃盗癖(クレプトマニア)治療プログラム
必要な治療プログラムに参加することができます。参加する治療プログラムは主治医と相談して決めていただけます。条件反射制御法、集団精神療法(ミーティング)、クレプトマニア教育プログラムをとりいれています。
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ご家族向けコース
患者様ご本人への対応にお困りのご家族のための治療コースです。ご家族の方の診察はもちろんのこと、患者様に関する相談をお受けしております。 家族相談・家族教室の治療プログラムも各種ご用意しております。
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就労支援コース
病気が原因で現在失職中の方や、リワークコースで復職できなかった方を対象としております。病気を回復し、就活して再就職できるまで支援するためのプログラムをご用意しております。 また、ハローワークや関係者との連絡・相談にも対応させていただいております。