家族相談の治療の効果と特色
家族相談には、クラフト以外に代表的なものとしてもう2種類があります。ここでは3つのやり方の特徴と治療効果を一般的な専門書よりまとめてみます。
当院では、①型と、②型+③型(併合型)の2種類を実施しています。
- 種類
- ①クラフト型:当事者ご本人が受診を嫌がるケース
- 特色
- 当事者ご本人に治療を受けていただくための手法について家族が学びます。
ご家族自身が自分のニーズを満たしていく方法も提供します
- 治療効果
- 当事者ご本人が治療を受ける割合は、一般的には64%です。
家族の抑うつ気分、怒り、衝突は減少し、幸福感や結束力は増加します。
- 種類
- ②アラノン型:当事者ご本人と距離をおくケース
- 特色
- ご家族に対して「愛をもって手を放すこと」を提示し、ご家族自身の回復・自立を促します
- 治療効果
- 当事者ご本人が治療を受ける割合は、一般的には10%です。
家族の抑うつ気分、怒り、衝突は減少し、幸福感や結束力は増加します。
- 種類
- ③ジョンソン型:直接対決するケース
- 特色
- 当事者ご本人に問題を直面化し、治療を受けるように説得する機会を備え、ご家族に準備を進めていただきます。
ご本人の通院継続に問題があると言われています。
- 治療効果
- 当事者ご本人が治療を受ける割合は、一般的には30%です。
家族の抑うつ気分、怒り、衝突は減少し、幸福感や結束力は増加します。
*公費負担制度とは?
精神科の外来通院患者を対象とし、国、都道府県、及び指定都市が通院医療の90%を公費で負担する『自立支援医療公費負担制度』があります。
申請されますと通常30%の患者様負担が10%の負担となり、各家庭の収入にあわせ、1ヶ月の自己負担上限額が定められます。
継続的な治療をよりし易くするために、お勧めご案内しています。制度についてより詳しい内容をお知りになりたいときは、お住まいの福祉保険センターにお尋ね下さい。